短期間のみ使用する場合に便利
家具家電の中には、短期間しか使用しないものもあります。たとえばベビーベッドは、基本的には赤ちゃんが生まれてから1歳くらいになるまでの間に使用する家具です。二段ベッドは、子供が成長し、個室で過ごすことを希望するようになれば不要となります。
これらは、購入にはもちろん費用がかかりますし、処分にも回収費用などがかかります。家電の場合は、リサイクル料金の支払いが必要となることもあるのです。
そのことから多くの人が、長く使う予定のない家具家電をレンタルしています。このサービスを利用すれば、購入する必要も、不要になった時に処分する必要もなくなるのです。
特に単身赴任をする人にとっては、レンタルサービスは非常に便利です。単身赴任では基本的に一人暮らしとなるので、テーブルや冷蔵庫などは、単身者用の小型のものが使いやすいと言えます。
しかし単身赴任は、長くても数年ほどで終わることがほとんどです。任期が終われば、小型のテーブルも冷蔵庫も不要となります。そのため単身赴任をする人の多くが、購入ではなくレンタルを選択しています。もちろん、引越しの荷造りや荷解きなどの手間暇も少なくなるので、その点からも便利と言えるのです。
レンタル期間が長くなるほどお得に
家具家電のレンタルサービスでは、多くの場合はプランが複数用意されています。そしてプランによって、利用期間と料金とが異なっています。
基本的には、利用する期間が長いほど料金は高くなります。しかし正比例するわけではなく、料金は緩やかにアップしていきます。
たとえば洗濯機の場合、大きさや機能にもよりますが、1ヶ月あたりの料金は約1万円が相場となっています。単純計算だと、6ヶ月借りた場合には6倍の約6万円となりますが、実際は3割増し程度の約1万3千円が相場なのです。もちろん1年間借りた場合も、12倍の料金にはなりません。5割増し程度の、約1万5千円となるのです。
このように家具家電のレンタルサービスは、長期間利用するほどコストパフォーマンスが良くなるのです。1ヶ月あたりの負担額が大幅に少なくなるので、この点もサービスの人気の理由のひとつとなっています。
さらに、業者にもよりますが新品の家具家電を用意しているところもあります。中古のものと比較すると料金は多少割高になりますが、見知らぬ誰かが使ったベッドや冷蔵庫に抵抗があるという人からは、高い需要があります。逆に、他人の使用後でも気にならないという人は、中古を選ぶと、その分安く利用できるのです。
期間の延長や買取も可能
家具家電のレンタル期間は、通常はサービスの利用開始時に決めることになります。6ヶ月や12ヶ月といった具合で、都合や希望に合わせて設定できるのです。
しかし状況の変化により、期間が満了しても返却が難しくなることもあります。たとえば単身赴任のためにレンタルしたものの、赴任期間が延長となった場合などです。ベビーベッドを赤ちゃんが気に入り、他の寝具ではなかなか寝ないため返却できないというケースもあります。
こういった場合には、期間を延長することが可能となっています。ただし、次に借りる人が決まっていると、延長が認められないこともあります。そのため延長する可能性が生じてきた場合には、早めに業者に相談することが大事です。もちろん延長すれば、その分だけ料金の支払いが必要となります。
また、業者の中には買取サービスを実施しているところもあります。利用すれば、借りている家具や家電を、完全に自分のものとすることができるのです。
もちろん代金を支払うことになりますが、それまでに支払ったレンタル料金が差し引かれるので、新たに購入する場合と比較するとお得です。また、愛着の湧いた家具家電を手放さずに済むので、買取サービスは注目を集めています。
